倉庫にある木箱やキャビネットには、以下の形式の識別コードがつけられている。
識別コードは、米軍で使われる標準的なコードに改良が加えられたもので、コ−ド書式は次のとおり。
XXX-NNNN-PPJ
"XXX" は３文字アルファベットコード。"NNNN"はアイテム番号で、３文字コード
で分類された品物の通番となっている。"PP"は分解された品のパーツ番号である。また、日本支部に保管されたアイテムであることをしめすために末尾にJがつけられている。
大方の木箱には、４桁のアイテム番号が刻印されている。これは１分類について、１万を超える数の品々が発見されるとは考えられないからだ。この仮定に該当しない場合は、アイテム番号の桁が増えて５桁となる。
３文字コードの分類意味は以下の通り。
◎１文字目＝使用目的
AAA 分析 他のものを分析／記述する物体
BBB 戦闘 戦闘時に使用する物体
CCC 通信 様々な伝送媒体を用いた通信に使われる物体
DDD データ 大量の情報を保持する物体／大量の情報それ自体
EEE 証拠 理論／主張を支持する証拠物件
FFF 標本 将来の詳しい調査対象となる物体
GGG 生成 物質／エネルギーを生成する物
HHH 修理 他のものを保守／修理する物体
III 祈念 超自然的存在の恩寵／祝福を得る助けとなる物体
JJJ 娯楽 楽しみ／面白みをもたらすよう作られた物体
KKK 変換 あるものを別のものへ変換させる物体
LLL 論理 計算／演算を行う物体
MMM 模型 なにかの（実際に稼働する）模型
NNN 給餌 食料を生み出す物体
OOO 観察 なんらかの走査方法で情報を集める物体
PPP 推進 接続されたものを動かす物体
QQQ 複製 他のものを複製する物体
RRR 調節 他のものの行動を管理する物体
SSS 召喚 超自然的存在を物理的に呼び出す物体
TTT 移動 自分自身は動かず、他のものを動かす物体
UUU 宇宙 超遠距離で能力をふるう物体
VVV 乗物 人／貨物を移動させる物体
WWW 雑多 他の分類に当てはまらない物体
XXX 未知 使い方がわからない物体
YYY 無用 使用目的という概念が当てはまらない物体
ZZZ 再帰 目的を自ら産み出す物体
◎２番目の文字＝動力源
A 原子力 核の力で動く
B 生物 生命体、もしくは部品に生物体を含む
C 機械仕掛け 電子的，電気的，あるいは機械的な仕掛けで動く
D 神力 超自然的な力や神の力によって動く
E 電磁力 電磁気学の法則に則って動く
F 流体 物質の流動を制御して動く
G 重力 重力制御により動く
H 物理法則を変更 物理法則を変更して動く
I 非活性 興味深い特性を持った非活性物質
J 化学的 化学反応で動く
K 力学 動力学的操作で動く
L 非論理的 明らかに動かないはずなのに動く
M 魔法 神秘的な力で動く
N ナノテク 何十億ものマイクロ・ロボットで構成される
O 物理法則に依存 単純な物理法則（例：ボートは浮く）により動く
P 超能力 精神エネルギーで動く
Q 量子 素粒子レベルで動く
R 再帰的 自分自身が原因となって動く
S からくり 歯車／レバー／バネの類で動く
T 時間 時間を操作している
U 固体物理 半導体のようなソリッドステート電子部品
V 環境作用 周囲に独自の方法で作用して動く
W 雑多 その他の方法で動く
X 未知 動作原理は不明
Y 自己矛盾 動力源が、物体の存在意義と矛盾している
Z 受動的 自らは動作することなく、もっぱら他からの動作を受ける
◎３文字目＝使用法
A 自動制御 自身で動力を持ち、自己制御する物体
B 二者択一 稼動または停止しか制御法のない物体
C 消費材 効果を発揮するために消費される物体
D 指令 命令を受け、それを実行する物体
E 拡張機能 使用者の体の拡張として働く物体
F ファイル ファイルや書類の形式になっている物体
G
H 手動 手動でコントロールされる物体
I 組み込み 他のものに挿入／取りつけをして使用する物体
J
K
L プログラム 使用前に注意深く制御プログラムをする必要のある物体
M 材料 なんらかのプロセスの材料となる物体
N
O
P 操縦 機能を果たすため常時コントロールする必要のある物体
Q
R 儀式 儀式的動作、言葉などにより制御される物体
S
T テレパシー 使用者の思考や願望に従う物体
U 制御不可 作動を続けており、止められない物体
V
W その他 他の分類に入らない物体
X 未知 使用法の分からない物体
Y 自己矛盾 使用法が物体の目的と矛盾している物体
Z 再帰 使用者をコントロールする物体
[Oops］ その物品が作られた時代（放射性炭素分析によって同定したもの）には無かったはずの技術で作られた物に付けられています。
------